「警備員」と聞くと、特別な訓練を受けたプロだけの仕事というイメージがあるかもしれません。
しかし実際には、警備員にはアルバイトの求人が数多くあり、未経験から始められる仕事のひとつです。働き方や待遇面にも独自のメリットがあり、条件を知っている人の間では「隠れた優良バイト」と言われることもあります。
この記事では、2026年最新のデータをもとに、警備員バイトの時給・日給の相場、研修制度、メリット・デメリット、具体的な始め方までを解説します。
警備員バイトは未経験でも始められる
求人サイトで「警備員 バイト」と検索すると、「未経験OK」の求人が多く見つかります。警備業界は慢性的な人手不足が続いており、未経験者を積極的に受け入れている会社が多い傾向にあります。
法律で定められた研修制度がある
未経験でも安心して始められる理由のひとつが、法律に基づく研修制度です。
警備業法の施行規則により、警備員として現場に出る前に「新任教育」を合計20時間以上受けることが定められています。内容は警備業務の基本知識、関連法令、緊急時の対処法などです。
雇用契約を結んだうえで会社の指示により受ける新任教育は、労働基準法上の「労働時間」に該当するため、賃金の支払いが必要です。研修中の給与について不明な点がある場合は、登録前に確認しておきましょう。
なお、以前は合計30時間以上の新任教育が必要でしたが、2019年の施行規則改正(令和元年内閣府令第24号)により20時間以上に短縮されました。あわせてeラーニングなどICTを活用した教育方法も認められるようになり、以前よりスムーズに現場デビューできる環境が整っています。
資格がなくても始められる
警備の仕事には資格が必要な現場もありますが、無資格で始められる業務も多くあります。まずは経験を積み、慣れてきたら「警備業務検定」などの資格取得を目指すのが一般的な流れです。
会社によっては取得費用を負担してくれるケースもあり、資格を得ると手当の加算や正社員登用のチャンスにつながることがあります。
【2026年最新】警備員バイトの時給・日給相場
2026年現在の警備員アルバイトの給与相場を、複数の求人サイトのデータから整理しました。
項目 | 相場 |
|---|---|
アルバイト・パートの平均時給(全国) | 約1,200円 |
日勤の日給目安(8時間) | 8,500〜12,000円 |
夜勤の日給目安 | 10,000〜15,000円(深夜割増含む) |
資格手当(警備業務検定2級) | 月 5,000〜10,000円 |
※ 出典:求人ボックス(2026年5月)、Indeed、警備メディアの各データを総合。上記はアルバイト・パートの数値であり、派遣社員の時給(全国平均約1,500円)とは区別しています。
ここ数年、最低賃金の引き上げと業界全体の人手不足を背景に、警備員の給与水準は上昇傾向にあります。
警備員バイトのメリット
時給だけを見るとほかのバイトと大きな差はないように感じるかもしれません。しかし警備員バイトには、働き方の面で独自のメリットがあります。
日給保証のある求人がある
警備員バイトの多くは日給制です。案件や雇用条件によっては、予定より早く作業が終わっても日給が満額支給される求人もあります。
たとえば道路工事の交通誘導では、工事の作業計画に余裕が設けられていることが多く、実働時間が規定より短くなるケースがあります。ただし、すべての求人が日給保証とは限りませんので、応募時に条件を確認しましょう。
日払い・週払いに対応した求人がある
交通誘導やイベント警備を中心に、日払い・週払いに対応した求人も見られます。スマホアプリから申請できるシステムを導入している会社もあり、急な出費がある際に助かるポイントです。
交代制のため休憩を取りやすい
警備は「常に誰かが現場にいること」が求められるため、交代要員として配置される人数に余裕があるケースがあります。その場合、交代で休憩を取りやすい環境になります。ただし、現場の状況によって異なります。
シフトの融通が利きやすい傾向がある
日勤・夜勤の選択や、勤務日数の調整がしやすい会社が多い傾向にあります。自分のスケジュールに合わせた柔軟な働き方を希望する方には向いているバイトです。
対人ストレスが比較的少ない
接客業と異なり、不特定多数の人と密に関わる場面は限られています。少人数のチームか一人での業務が中心のため、人間関係のわずらわしさが少ないと感じる方もいます。
警備員バイトのデメリット
一方で、事前に知っておくべきデメリットもあります。
18歳未満は就業できない
警備業法第14条により、18歳未満の方は警備員として働くことができません。高校生であっても18歳未満は対象外です。
なお、年齢の上限はないため、60代・70代で活躍されている方も多くいます。
屋外勤務は天候の影響を受ける
交通誘導や屋外イベントの警備では、真夏の暑さや冬の寒さ、雨天にも対応する必要があります。体力的な負担が大きい場面もあるでしょう。
天候の影響を避けたい場合は、施設警備やオフィスビルの常駐警備を選ぶのもひとつの方法です。屋内中心の業務であれば、季節や天候に左右されにくくなります。
コミュニケーションの機会は少なめ
一人または少人数での業務が中心のため、バイト仲間との交流やにぎやかな雰囲気を求める方には合わない場合があります。逆に、黙々と仕事に集中したい方には向いている環境です。
2026年の警備業界で知っておきたいこと
警備バイトを検討するうえで、業界の最新動向も参考になります。
人手不足が続いている
労働力人口の減少と警備対象施設の増加により、警備業界全体で人手不足が続いています。その結果、未経験者でも採用されやすい状況が続いており、待遇改善の流れにもつながっています。
観光・イベント需要の拡大
訪日外国人観光客の増加に伴い、観光地やイベント会場での警備需要が拡大しています。警備の仕事が増えている分、働く機会も広がっている状況です。
テクノロジーとの連携が進んでいる
AI搭載の監視カメラや自動巡回ロボットなど、警備業界でもテクノロジーの活用が進んでいます。これは人間の警備員が不要になるということではなく、テクノロジーと人が連携してより質の高い警備を提供する方向に進化しています。
警備員バイトの始め方【4ステップ】
ステップ1:警備会社に登録する
警備員バイトは登録制の会社がほとんどです。住んでいる地域や希望する業務内容(交通誘導、施設警備、イベント警備など)に合った会社を探して登録しましょう。
ステップ2:新任教育を受ける
登録後、20時間以上の新任教育を受けます。警備の基礎知識から実務的な対処法まで学べる内容です。eラーニングに対応している会社もあります。
ステップ3:現場で勤務開始
研修が終われば現場デビューです。初回は先輩スタッフと一緒に配置されるのが一般的で、いきなり一人で任されることはまずありません。
ステップ4:資格取得でキャリアアップ
現場に慣れてきたら、「警備業務検定」などの資格取得を検討してみましょう。国家検定資格で、雑踏警備や交通誘導など業務に応じた区分があります。2級から取得でき、合格すると資格手当が加算されるケースが一般的です。
まとめ
警備員バイトは、未経験から始められ、日給制やシフトの柔軟さなど独自のメリットがある仕事です。
2026年現在は業界全体の人手不足を背景に採用のハードルが低く、待遇も改善傾向にあります。アルバイトの全国平均時給は約1,200円、日給は8,500〜12,000円が目安です。資格取得や夜勤でさらに収入を上げることもできます。
興味のある方は、まずは警備会社への登録から始めてみてはいかがでしょうか。
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