在宅勤務(リモートワーク)は自分との戦い〜自分に甘い人へ〜

こんにちは、コロナ楽観主義者だった2ヶ月前の自分の意見を覆し続ける西古です。

久しぶりの投稿となります。

さて、先月末よりマーケティング部でもリモートワークを導入しました。

ZoomとSlackとDropboxという「リモート三種の神器」を駆使し、特に問題なく作業を進めることができています。

先日、うちのインターン生がこんな記事を上げていました。

リモート勤務を乗り越えろ

「在宅勤務の難しさ」についてです。実際の彼はかなり上手に在宅ワークが出来ていると評価しているのですが、私は正直言ってかなり苦手です。

しかし、世間ではワークライフバランスの推奨やIT化と同時に、テレワークを推奨する声が大きくなっているように感じます。

そもそも、日常的に企業がテレワークの導入していないのにはどのような理由があるのでしょうか?

総務省が公表した平成22年3月の(かなり古いですね。)「テレワークの動向と生産性に関する調査研究 報告書」によると、テレワーク導入においてネガティブな要因は以下の5つだとしています。

■社員の労務管理の問題

「テレワーカーの労務管理が難しい」「テレワーカが働きすぎてしまう」などの指摘が多い

■社員の業績管理の問題

「テレワーカの仕事の生産性が低下する」「テレワーカーの業績の評価が難しい」「テレワーカがサボってしまう」などの指摘が多い

■コミュニケーションの問題

「テレワークはチームワークに支障がある」「テレワークはコミュニケーションに支障がある」「テレワークは上司・部下間の指示・命令に支障が生じる」「テレワーカーが孤独感・孤立感に苛まれる」「テレワークは情報共有が難しい」などの指摘が多い

■その他の問題

「テレワークに適した業務は少ない」「会社にとってテレワークはコスト負担が大きい」などの指摘が多い

さて、平成は終わりました。10年前の報告書で挙げられた「ネガティブポイント」をテクノロジーがどれくらいカバーできたのでしょうか。

★情報セキュリティの問題
ペーパーレス化とオフィスサーバのクラウド化、社内サーバーへの外部端末からの接続構築等で、情報漏洩するリスクが管理しやすくなりました。ただし、ITリスク管理担当者の配置や専用ソフトウェアの導入等を行っていない多くの中小企業にとって、依然として情報漏洩はリスクとして依然残り続けています。

★社員の労務管理/業績管理
経営層やマネージャーにとって、この問題が最も顕在化して頭を悩ませている部分だと思います。クラウド労務管理ソフトやインセンティブ給など成果報酬型給与形態の導入などを行っている会社にとって、リモートワークで管理できない社員についてを憂うことは少ないかもしれません。また、Googleが実践してきたOKR組織など、社員一人一人の意識を高く保つことが高いパフォーマンスを維持する組織にとって重要だと実証されており、「モチベーションクラウド」のようなサービスを導入している企業も増えています。このように「ハードマネジメント」から「モチベーションマネジメント」へと移行し、より社員個人の意思や倫理観に委ねられる時代になったとも言えルのではないでしょうか。

★コミュニケーション
営業先の受付けで電話を借り、会社に到着した電話をかけていた時代から、携帯電話、Eメールを経て、Slackやチャットツールへとコミュニケーションのツールは形を変えてきました。しかし、報告書で指摘されている「情報伝達の難しさ」「チームワークの醸成」「孤立感」という問題については、未だに多くの課題を残しているようです。「VRオフィス」みたいなサービスが浸透し、そのリアリティが極限まで高まった時代に期待しましょう。そんな時代に今の仕事は存在しないと思いますが…(笑)

★導入コストが見合わない問題
最後に、テレワークが良いとわかっているけど…システム導入にコストを割けない。みたいな会社経営者の方々、ぜひ助成金をチェックしましょう。毎年度4月にその年度支給予定の助成金が発表され、財源がなくなるまで、早い者勝ち「よ〜い、どん」って感じで助成金の申請が始まります。「うちにはシステム導入に詳しい人がいない」「システム運用できる人材を育てないと..」みたいな会社でも、システム導入コンサルタントのフィーや人材育成研修の助成金を組み合わせて使うことで、「出来ない→出来る」になるかもしれません。社労士と契約している会社でしたら、まず相談してみると良いでしょう。

<さて、本題>

リモートワーク中に自分なりに生産性を保つためのTipsを書きます。

その1. 始業前にその日のスケジュールを細分化し→第三者に共有する
自分にどうしても甘い。誘惑に負けてしまいそうになる。そんな自分は、目標を他人に共有し、他人の目がある状況だと生産性がよくなりました。自分は会社の自分専用のSlackチャンネルにその日のタスクと進捗状況を共有しています。それが難しい人は、仲の良い同僚、メンター、厳しい上司、厳しいお母さん、とかでも良いかもしれません。

その2. 仕事以外の時間を予定で埋める
終業予定時間の後、ルーティンのスケジュールをびっしり埋めてしまう事はかなり効果的でした。時間内に終わらせないと、ルーティンを崩してしまう。私の通っているジムがはコロナの影響で21時にしまってしまうので、なんとしても20時までには全て終わらせようと努力します。在宅勤務だと、どうしても終わりの時間をずるずると伸ばしてしまう、みたいな人は終わりの時間を意識しながら進めるのが良いのかもしれません。

その3. 心地の良い環境は作らない
最低限の居心地の良さは重要です。しかし、在宅ワークだからと言って、エアコンの設定を細かく調整したり、アロマをたいてみたり、カフェのような音楽を流したり、ふかふかクッションを持ってきたり…普段オフィスで働くのに慣れている人は、自分でコントロールできない環境下に慣れています。あまりにも快適な環境は、リラックスし過ぎてしまうのかもしれません。

 以上、ここ数日で考えたリモートワークの生産性をあげるコツです。どれも自分を律する系の事ばかりを書いているので、心理学者じゃなくても一目瞭然、私が「自分に甘い人間」とプロファイリングされてしまいそうです(笑)在宅勤務が続いている、自分に甘い方、是非参考にしてみてください。

ではまた。

PS.  その4 「集中に良い青色を近くに配置する」も良さそう。

引用:「テレワークの動向と生産性に関する調査研究 報告書/総務省/平成22年3月
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/linkdata/h22_06_houkoku.pdf

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